催眠療法の上手な受け方。そのコツを書かせて頂きます。

催眠状態とは、決して無意識になることではありません。催眠中も、自身の意識は常にしっかりと存在し、セラピストの言葉にもちゃんと反応し、理解することが出来ます。
催眠とは、日常使っている顕在意識と深く格納された意識である潜在意識を同通させる物です。

顕在意識とは…論理、理性、知性を司る意識です。全意識の10%程度
潜在意識とは…記憶、想像、感情を司る意識です。原始意識等も含まれます

例えば、過去の記憶による感情に傷があった場合、顕在意識では「もう過去の事なのだから」と一所懸命に理解し、整理しようとするでしょう。でもなかなか拭い去る事の難しい事もありますね…。そんな時、良くこう言います『頭じゃ解ってるんだけどなぁ…(By顕在意識)気持ちが割り切れないんだよ…(By潜在意識)』まさにこれが顕在意識と潜在意識の関係であり、双方の違い・特徴です。

通常子どもは、顕在意識と潜在意識に境がない状態で過ごします。想像し、感情を沢山感じ、そして少年少女時代の体験は鮮明な記憶として蓄積されます。やがて10歳程度から、潜在意識の上の部分…すなわち顕在意識と潜在意識の境目に「クリティカルファカルティー」(クリティカルファクター)と呼ばれる幕のような物が形成され、双方の意識の役割分担が明確化されてゆきます。

例えば意識を「ゼリー」だと思ってイメージしてみてください…
作り立てで液体の状態だとします(子どもの状態)。そこに石ころが入ってしまったとしましょう…そして、その石ころを取り除く術を知らないゼリーはやがて固まります(10歳以上になり、大人になって行くクリティカルファクター確立の状態)。完成したゼリーは、外から見ると全く見事な完成品なのですが、どこか違和感を感じています(トラウマ等)。そしてある時「石が入っているんだ!」と気付いたとしましょう…石を取り除く時、どうしますか?穴を開けるしかありません。ゼリーは更に傷口を広げる恐れさえあるのです。しかしもしもこのゼリーを再び液状に戻せたとしたらどうでしょう?液体から石ころを取り出して、再び固めたら良いはずです。催眠療法は、クリティカルファクターの一部を開き一時的に顕在意識と潜在意識を融合させて行う療法です。ゼリーは固まっていなくてもゼリーであるのと同様に、催眠中は被験者の双方意識が存在していますので「あれ?催眠って無意識になるのではないの?支配されるんじゃないの?」と言う催眠への先入観は大きな誤解と言えます。

例えば、催眠の中で「川を眺めているイメージ」をして頂いたとします。その時…
Aさんは、映像を見ているかのように川を感じるかも知れません。
Bさんは、川のせせらぐ音を感じるかも知れません。
と言った感じで、人それぞれ感じ方が異なります。これはむしろ個性であり異なるべき事と言えます。エターナルワークでの催眠は、クライアント様のイメージが最優先であると考えておりますので、ご自身の意識から湧き上がってきたイメージ・感覚をお伝えください。

せっかく送り出されている潜在意識の感覚イメージを、顕在意識で「これはきっと違うなぁ」と、選別してしまう事は、非常に大きな手掛りを捨てている事に等しい状態です。どんなイメージでも、潜在意識が送り出してくるイメージ全てが大切なのです。それが例え、場違いなイメージであっても、しっかり感じ取って行く事により、次のイメージに繋がって行くことが多々あります。

ひとつ例を書かせていただきます。年齢退行中に「今どこに居るの?」と質問したら「今、アフリカ??何故か象を感じるんです…」とおっしゃった方がいました。でも、数分後「あ!子どもの頃に動物園に初めて行った時を感じていたんだ!」と、その時の情景を緩やかに感じて行くことに繋がりました。もしも、「アフリカなんて自分には関係ない!こんなの妄想だ」と捨てていたら、動物園での体験に結びつく可能性が途絶えてしまうのです。

続きへ→
←戻る